2013年2月18日月曜日

決算用語説明

決算書
  • 会計期間の終わりに作成され、株主総会で承認を受けた後、公表される
  • 期末になると経理担当者が会社全体のお金の流れや業績をまとめ、決算書の案を作成する
  • できあがった決算書案は役員会にかけられ、役員会の承認を得た後、株主総会に提出される
  • この決算書案が株主総会で認められると、ようやく一般に公表される決算書となる
  • 大きな会社なら決算書を公表する前に公認会計士が監査を行うこともある
  • 貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書から構成される
貸借対照表
損益計算書
キャッシュフロー計算書
売上
  • 会社本来の営業活動によって稼いだお金であり、商品やサービスを提供したときにいただく代金のこと
  • 大きい方がいい
売上高
  • 売上の総額
  • 大きい方がいい
売上原価
  • 商品を仕入れるとき、もしくは製造するときにかかる費用のこと
  • 売上た商品の仕入れにかかった費用だけが「売上原価」と呼ばれることに注意
  • →売上高によって売上原価は増減するので、期末にならないと売上原価は算出できない
  • →会社は期末に残っている商品の個数を数えた後、売上原価を算出する
  • 期末に残った商品の個数を数える作業を専門用語で棚卸しと呼ぶ
  • 小さい方がいい
売上総利益
=粗利益
=売上高-売上原価
限界利益
=売上-変動費(原価)
  • 同業種の企業であれば限界利益の大きさは事業規模を判断する材料になる
  • さらに異業種企業の場合でも限界利益での企業比較はできるので便利
  • 大きい方がいい
変動費
=原価
  • 売上に伴って発生する費用のこと
  • 商社や卸売業の場合には商品を仕入れた代金が主な変動費
  • 製造業や建設業では商品を製造する際にかかった材料費や外注費が変動費
  • 「粗利益(売上総利益)」と「限界利益」の違い
    →例えば製造業の場合、商品を製造するための材料費や外注費( =変動費 )のほかに自社の人件費や工場経費も「製造原価」として売上高から差し引いて粗利益が計算される
    →粗利益<限界利益
  • 業種別の変動費
    製造業材料費及び外注費および仕入商品原価
    建設業材料費及び外注費
    運送業外注費
    商社、卸売業、小売業売上原価( 仕入の値段 )
    飲食業材料費
    サービス業変動費に含まれる外注費は少なく、売上のほとんどが限界利益
会社の経営に必要な費用
  • 変動費
  • 固定費
変動費
  • 売上に比例して増減する費用
固定費
=人件費+宣伝費+会社の財務活動による損益の合計額
  • 売上の増減に左右されない費用
  • 人件費と経費が主なもの
  • 小さい方がいい
人件費
  • 人に関わる費用
  • 社員の給料や賞与だけでなく退職金や福利厚生費(健康保険や厚生年金の会社負担金)、通勤交通費など
経費
  • 広告宣伝費や交際費、社屋の家賃や水道光熱費、事務消耗品代など
営業利益
経常利益
=限界利益-固定費
  • 経常的な営業活動や財務活動を行ったときに手元に残る利益
  • 増収増益 売上も利益もあがる、すばらしい状況
    減収増益 売上は増加しなかったが、変動費と固定費の削減に成功した
    増収減益 売上は増加したが、「値が通らず」利益がでなかったかもしくは変動費・固定費が増加した
    減収減益 売上も利益も減少し、改善が必要
  • 大きい方がいい
税引前当期純利益
=経常利益-特別損失±特別収益
当期純利益
=税引前当期純利益-税金
  • 大きいほうがいい
経営安全率
=経常利益÷限界利益x100
  • 限界利益に占める経常利益の割合
  • 高いほど経営の安定した倒産しにくい会社
  • 目標は15%
  • 限界利益が何%減少したら経常利益が0となり、会社の経営が赤字になるのかがわかる
    (たとえば経営安全率が8%の会社なら売上が8%ダウンすると経常利益が0となる)
  • これが高い会社が本当に儲かっている会社
  • 大きい方がいい
  • 赤字企業の平均-7%
    黒字企業の平均8%
    優良企業(黒字企業の上位15%)の平均18%
  • 理想企業50%
    優秀企業15~49%
    普通企業6~14%
    これから0~6%
    欠損企業0%未満
キャッシュフロー(C/F)
営業活動によるキャッシュフロー
  • 商品の売上げや仕入れ代金の支払い、人件費、金利の支払いなど、営業活動全般にわたるお金の流れ
  • 1年間に本業でどのくらいのキャッシュを生み出せるのかがわかる
  • 大きい方がいい
投資活動によるキャッシュフロー
  • 通常の設備投資をはじめ、土地・建物や株式・債券の売買など、投資活動全般にわたるお金の流れ
  • 現事業を維持するために必要な資金で、一般的には有形固定資産、無形固定資産の取得及び売却
  • 小さい方がいい
財務活動によるキャッシュフロー
  • 金融機関からの借入れや返済、資本金の増資、配当金の支払いなど、財務活動全般にわたるお金の流れ
  • 営業活動および投資活動を維持するためにどの程度の資金が調達され、返済されたかを表す
  • 借入金の増減が重要なポイントで、借入金返済額が増えるとキャッシュフローは悪化する
  • 財務キャッシュフローで最も注目しなくてはならないのは借入金の増減・借入金の増加・返済(1年以内に返済する短期借入・1年以上にわたる長期借入)・社債の発行・償還・増資(株式発行による収入)・配当金の支払い
フリーキャッシュフロー
=営業キャッシュフロー+投資キャッシュフロー
  • 会社が自由に使えるキャッシュのこと
  • 会社の経営状態はキャッシュの増減よりもフリーキャッシュフローの大きさで判断すること
  • 大きい方がいい
当期キャッシュフロー
=営業キャッシュフロー+投資キャッシュフロー+財務キャッシュフロー
  • 当期中のキャッシュの増減を示す
キャッシュフロー計算書
  • 期首にいくらのキャッシュがあって、期末にいくらのキャッシュが残っているかを示す
  • キャッシュがどうして増えたのか、減ったのかを教えてくれる

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